Sun Microsystemsは米国時間27日、長年提携関係にある携帯電話業界の大手企業との新たな事業提携の発表を行った。
Sunは、ハンドセットメーカーや携帯電話事業者に着メロ、ゲーム、壁紙などを販売するためのダウンロードソフトウェアを提供し、市場での優位を誇っていたが、今回、その優位性がさらに強化されることになる。
長年提携関係にあるEricssonとSunの両社は27日、サンフランシスコで開催されている2005 JavaOne Conferenceで、同時に複数の操作が可能な携帯電話機の共同開発計画を発表した。このマルチタスク機能はSunのConnected Limited Device Configuration HotSpot Implementation(CLDCHI)を基礎としており、両社によると、この機能は2005年末までに利用可能になるという。
EricssonのバイスプレジデントJorgen Lanttoは声明のなかで、「これらの(業務提携の)成果は、Javaの進化にとって重要な前進だ」と語った。
現在販売されている大半の携帯電話機は一度に1つの操作しか行えない。例えばユーザーは、カレンダーでスケジュールを調べて、住所録で連絡先を見つけ、電話をかけるという操作を1つずつ順番に行う必要がある。しかし最近は、高度な処理能力と大容量メモリを備え、わざわざ3つの操作を行わなくても住所録からワンプッシュで電話が掛けられる電話機も増えている。
またSunは27日に、電機メーカーの東芝が、世界最大の携帯電話事業者Vodafone向けに開発しているハンドセットに、同じCLDCHIを採用すると発表した。
またSunは日本の携帯電話事業者NTT DoCoMoとの関係も強化する。NTT DoCoMoはデータ通信を頻繁に利用する5000万人強の顧客を抱える。現在両社は、「Star Project」というコード名で呼ばれるネットワーキングプラットフォームの開発に共同で取り組んでいる。NTT DoCoMoは同プラットフォーム上で、次世代携帯電話サービスを運営する計画だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス