サンフランシスコ発--Microsoftは、Webサービスに対するアプローチでソフトウェア開発者を味方に引き入れるべく、同社のIndigo技術を3月に初公開する計画だ。
Microsoftは、Indigoのプレベータ版にあたる「コミュニティ技術プレビュー」をリリースする。コミュニティ技術プレビューのリリースは、同社が最近よく使っているやり方だ。Microsoftは米国時間7日、同社の新プレゼンテーションエンジン、Avalonのプレビュー版をアップデートしてリリースすることを明らかにしている。同社のVisual StudioプログラミングツールのアップデートとAvalonのプレビュー・アップデートを合わせて見ることで、開発者はMicrosoftの次世代プログラミングモデルであるWinFXの内容を把握できることになる。
Microsoftのシニアバイスプレジデント、Eric Rudderは講演のなかで、Indigoのプレビューリリースが3月の期限に間に合わない可能性があるとする噂に言及し、仮に期限に間に合わなかったとしても、その直後にはリリースになると述べた。
「たとえ3月38日になろうと43日になろうと、Indigoは3月中に投入する」とRudderは当地で開催中のVSLiveカンファレンスで述べた。
Indigoは当初、Windowsの次期大型リリース「Longhorn」に搭載される重要な機能の1つとなるはずだった。しかし、Microsoftは昨年8月に計画を変更し、IndigoとAvalonをWindowsと切り離してリリースし、Longhornと現行のWindows XPやWindows Server 2003にはこれをオプションの追加機能として提供すると発表した。
Microsoftによると、同社はIndigoを多くの既存製品に段階的に組み込んでいく計画だという。
「長期的には『Webサービスを大々的に普及させる』という作戦だ」(Rudder)
たとえば、2006年に登場するBizTalk Serverの次期リリースではIndigoをアドオンとしてサポートする一方、後続バージョンではIndigoをネイティブサポートする。Rudderは、WebサービスはBizTalkに取って代わるのではなく、これを補完するものになると強調した。
Rudderは、「BizTalkに対するニーズはなくならない」とし、同プログラムは各種Webサービスのまとめ役へと進化していくことになると述べた。
Rudderはさらに、MicrosoftはWebサービスに関してIndigoを優先するものの、IndigoはMicrosoftの古い技術や、BEA Systemsなどのライバルベンダー各社のコードとも簡単に連動するようになる点も強調した。同氏によると、IBMやBEAをはじめとするベンダー各社の努力により、各社の技術は互換性が維持されているという。
「Webサービス標準の発展に関しては業界がうまくまとまった」(Rudder)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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