インテル、仮想化技術「Vanderpool」の実装を前倒しへ

Michael Kanellos(CNET News.com)2005年01月21日 22時14分

 Intelは計画を前倒しして、今年中に、1つのPC上で2つのオペレーティングシステム(OS)を動かすための技術をデスクトップPC用プロセッサに実装すると発表した。

 「Vanderpool」(開発コード名)と呼ばれるこの技術は、1台のPCやサーバ内部のリソースを分割し、2つ以上の独立したマシンとして動作できるようにするもの。こうした仮想化技術は、サーバ市場ではすでに一般的になっており、Intelでは今年この技術をItaniumプロセッサに搭載する計画を進めている。

 VanderpoolのデスクトップPCへの実装は、当初は2006年に予定されていた。しかし、今回のスケジュールの変更で、今年中にデスクトップPC向けのチップセットやプロセッサに搭載されることになった。同社は米国時間1月20日に、暫定的な仕様を公開した。

 Intelはまた、今年後半にデュアルコアプロセッサのリリースを計画している。Vanderpoolはこれらのプロセッサと密接に連携する。デュアルコアプロセッサは別々のコアを使って同時に2つの処理を行えるように設計されたものである。

 Vanderpoolは、消費電力を増加させずにプロセッサ能力の全体的な向上や機能の多様化を図るために、Intelがプロセッサに追加している複数の機能のうちの1つである。

 ハイパースレッディング(HT)は、こうした拡張機能の中でも最初に実現されたものだが、この機能を利用することで1つのコア上で複数のタスクを同時に処理することができる。また、近々登場が予定されるActive Management Technology(AMT)という別の機能では、ウイルスの感染源となっているPCを、システム管理者がリモートからシャットダウンできるようになる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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