ソフトイーサは、一般ユーザー権限でもリモートアクセスを実現できる「SoftEther VPN User-mode Router 2.0」のβ1の無償ダウンロードを開始した。
SoftEtherは、無償で利用できるVPN構築ソフトウェアだ。仮想ハブと仮想LANカードを利用することで、遠隔地にあるパソコンでもインターネット経由でLAN内にあるのと同様の感覚でリモートアクセスを可能にする。従来は、この機能を利用するためにシステム管理者権限が必要だった。しかも、仮想LANカードとNAT(またはブリッジプログラム)の両方をカーネルモードプログラムとして動作させるため、問題発生時にシステム全体を停止させてしまうおそれがあった。
システムの安全性を保てない、不正アクセスの対象となりやすい、といった理由からシステム管理者に敬遠されていたSoftEtherだが、今回発表された「SoftEther VPN User-mode Router 2.0」を利用することで、そういった問題が解消できる。
インストールや動作が一般ユーザー権限で可能になるほか、仮想NATサーバおよび仮想DHCPサーバがユーザーモードで動作するため、カーネルモード特権が一切行使されなくなっている。問題発生時にも、管理者権限で動作させているよりも影響する範囲が少なく、セキュリティも飛躍的に向上した。
今回発表された「SoftEther VPN User-mode Router 2.0」は、愛称を「筑波ACルータ」として公開される。Beta1ではWindows 98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003 に対応しているが、今後2005年1月以降にLinux/Unix/Mac OSへの対応も予定している。
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