各国のLinuxベンダ4社が、同オープンソースソフトウェアを統一するための活動に共同で取り組むことを発表した。
米国時間17日、Conectiva(ブラジル)、Mandrakesoft(フランス)、Progeny(米国)、Turbolinux(日本)の4社によってLinux Core Consortium(LCC)が結成された。同団体は、Linux Standard Base(LSB)2.0ガイドラインに対応した共通のコアインプリメンテーションを開発する。これが、各社が今後提供するLinux製品の核となる。
LSB 2.0は、オープンソースソフトウェア推進団体Free Standards Groupが2004年1月に作成したLinux開発のガイドラインで、さまざまな企業が出しているLinuxオペレーティングシステム(OS)上で稼働するプログラムをソフトウェアメーカーが開発しやすいように、Linuxの一部の機能を標準化することを目的としている。
LCCには、同OSの最有力ベンダであるRed HatとNovell傘下のSuSEが参加していない。しかし両社は、Computer Associates International(CA)やHewlett-Packard(HP)、Sun Microsystemsとともに同活動に対する支持を表明している。Linuxの標準化団体であるFree Standards GroupとOpen Source Development Labsも同様だ。
LCCのメンバーらによると、「多様な地域および市場からの(ベンダの)集結」は業界の標準化に向けた取り組みを促進するだけでなく、LSB 2.0のデファクトスタンダードとしての地位を確実なものにするという。
TurbolinuxとConectivaは、現在は消滅してしまった「UnitedLinux」と呼ばれるコンソーシアムのメンバーだった。やはりLinux関連の各種活動をとりまとめようと試みた同コンソーシアムには、SuSEや、今はLinuxの敵となったSCO Groupも参加していた。
LCCは、共通コア・インプリメンテーションを来年4月までにはリリースする見通しだ。これは、ConectivaのEnterprise Server、MandrakesoftのCorporate Server、ProgenyのComponentized Linux、そしてTurbolinuxのEnterprise Serverに組み込まれる。
Free Standards GroupはLCCについて、LSBを前進させる大きな一歩である、と語っている。
Free Standards GroupのエグゼクティブディレクターJim Zemlinは声明のなかで、「LCCは、LSBのバイナリインプリメンテーションを作成することで、LSBの取り組みを後押ししてくれるだろう」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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