大手サーバメーカー4社のなかで、最後までNovellのSuSE LinuxをフルサポートしていなかったDellが、米国時間27日にNovellとの提携を発表した。これにより、ハード/ソフトの両面でローコストなサーバが登場することになる。
予想通り、Dellはこの提携で、Linuxベンダ第2位のNovellに同最大手のRed Hatと同じ待遇を与えた。Dellの顧客は、SuSE Linux Enterprise Server、Red Hat Linux、MicrosoftのWindows Server、NovellのNetWareのなかから好きなものを選べるようになる。
なかでも、 SuSE LinuxとDellのハードの組み合わせは、「現在発売されているLinuxサーバのなかでも、最安値となる」と、DellのLinda York(グローバルアライアンス担当バイスプレジデント)は語った。
SuSE Linuxのライセンス料は、フル技術サポートも含めて、シングルプロセッササーバ1台あたり年間175ドル、またデュアルプロセッサ搭載サーバの場合は年間269ドルになるとYorkは説明した。
これに対し、Red Hat Enterprise Linuxの年間契約料はサーバ1台につき349ドルとなっている(プロセッサの数による違いはない)。
なお、 Hewlett-Packard、IBM、Sun Microsystemsの各社は、すでに各々のサーバでSuSE Linuxを完全サポートしている。
今回の提携について、Technology Business ResearchのアナリストBrooks Grayは、互いに相手が強みをもつ市場での展開をねらった便宜的なものと述べている。つまり、米国よりもSuSEの普及が進んでいる欧州では、Dellのハードウェアの売上増加が期待でき、またDellが強い北米市場ではSuSEにとってこの提携が役立つ、ということだ。
「正直にいうと、欧州市場での売上拡大を期待できるDellの方が、大きなメリットを期待できる。米国市場では今後も圧倒的にRed Hatの方が売れると思う」 (Gray)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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