Dellの広報担当Jennifer Jonesによると、同社ではサポートへの問い合わせの電話が増えることを見込んで対策をとっていたという。だがこれまでのところ、問い合わせ件数は一時的に増えただけだ。「SP2が最初に入手可能になったときに、問い合わせ件数がほんの少しだけ増加した。しかし現在は、いつも通りの数しか電話がかかってこない」(Jones)
SP2のリリースを何度か遅らせることにより、Microsoftは最終的な調整を行ったが、これはPCメーカーにとってサポート体制を整える時間稼ぎにもなった。
「Microsoftは何度かリリースを延期した。これには感謝している」とHPでコンシューマーPCサポートのマネージャーを務めるJim Kahlerはいう。
一方、ユーザー企業側は他社の様子を見ながら、他のOSアップデート時と同じようにSP2の検証を進めているところだ。
問題に立ち向かう
コンサルティング会社AssetMetrixが今週発表した調査結果によると、一般的な企業では、少なくとも10%のWindows XPマシンで互換性の問題が発生する見込みだという。
AssetMetrixリサーチ部門のマネージングディレクターSteve O'Halloranは、「問題は多少発生すると思うが、それも『一時的』なものだろう」と述べ、「たいていの場合、ソフトウェアの設定を少し変更すれば互換性の問題は解消できる」と付け加えた。
問題は、企業の気が付かないところで問題が発生した場合だという。O'Halloranによると、このような問題は先週AssetMetrix社内でも発生したという。従業員2人が週末に自宅でノートPCにSP2を適用したが、週明けに会社に戻ってくるまで問題に気が付かなかったという。
O'Halloranは企業や個人ユーザーに対し、Microsoftが作成したソフトウェア上の問題の一覧表と、アップグレードを検討しているマシン上で稼働しているプログラムの一覧表とを照らし合わせることを推奨している。簡単な方法は、Windowsにある「プログラムの追加と削除」で確認することだ。
それでもO'Halloranは、企業はSP2をインストールすべきだと述べる。同氏は、セキュリティ上のメリットが高いことと、今後はSP2対応のPCが標準となることの2点を理由に挙げている。
「コストをどう思うかは別として、インストール時に発生する問題を解決することの煩わしさに比べると、SP2を適用するメリットの方がはるかに大きい」(O'Halloran)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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