Sun Microsystemsが、開発者や顧客とより密接な関係を築く取り組みの一環として、オープンソースソフトウェア「Roller Weblogger」の主要な開発者を採用した。
今回、Sunに新しく雇用されたのはDavid Johnsonという人物だ。同氏は、SunでRollerソフトウエアの開発や、Blogに対するSun内外からのサポート集めといった業務にフルタイムで従事することになったことを米国時間8月30日、自身のBlogで明らかにしている。
Sunの最高執行責任者(COO)Jonathan Schwartzも同日、自身のBlogでJohnsonの採用についてコメントしている。
また、Schwartzは31日に行われたインタビューのなかで、銀行員からLinuxユーザーに至るまで、さまざまな人同士が直接かつ効率的に情報をやりとりする手段としてSunではBlogの使用を奨励していると述べた。「わが社の社員より雄弁な使節は誰か?ネットワークより効果的な意志伝達手段は何か?」と同氏はいう。
Schwartzはさらに、同社の取り組みについて、Blogサイトを構築するのに用いるコンピューティングインフラを企業に販売する狙いもあると付け加えた。
Blogは、開発者や顧客との関係を構築するツールとして、企業の間で利用されるようになってきた。IBMやMicrosoft、Google、Dellなどの企業はすべてBlogを導入している。SunのSchwartzも自身のBlogを用いて、読者をSunの世界観へ導こうとしている。
Roller Software Licenseの下で提供されているオープンソースプログラムのRollerはJavaプログラミング言語で書かれている。Javaは、単一のソフトウェアをさまざまなコンピュータ上で容易に動かせるようにすることを目的として、Sunが開発したプログラミング言語だ。Johnsonは、自身をはじめ、Rollerの開発に貢献した者が、同ソフトをSunに販売したわけではないと述べる。Rollerはオープンソースソフトウェアであるため、Sunは同ソフトを無償で配布することができる。
Johnsonの新しい上司Will SnowのBlogによると、Rollerに「フェイルオーバー」機能を追加することもJohnsonがSunで担当する業務の1つだという。これにより、RollerのBlogを稼動させているサーバの1台が故障しても、別のサーバが処理を引き継ぐことができるようになる。
Johnsonはまた、Wikiの活用も奨励していく計画だと述べている。Wikiとは、複数の人が共同で開発した情報のレポジトリのことで、なかでもWikipediaが有名だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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