サンフランシスコ発--IntelがLinuxベンダ2社から、自社のコンパイラを公平に扱ってもうら約束を取り付けた。同プログラムの代替であるオープンソースのGCCが、歴史的に優先されてきたことを考えれば、これは大きなステップと言える。
IntelがLinuxWorld Conference & Expoで発表したところによると、中国の大手LinuxベンダRed Flag Linuxは、Intelのコンパイラを使ってオペレーティングシステム(OS)を開発しているという。また、企業の間でRed Hatに次ぐ人気を誇るSuSE Linuxを提供するNovellは、同社の最新Linux製品においてIntelのコンパイラを開発ツールオプションとして搭載している。
コンパイラは、C言語のような高水準言語で記述されたプログラムを、コンピュータチップが理解できるバイナリ形式のコードに翻訳するツールだ。そのプロセスがどれだけうまく動くかは、高性能ソフトウェアを開発するうえで重要だ。Intelは同社独自コンパイラの最適化を行っており、このことで、多くのプロセッサファミリーに対応する汎用的な設計のGCCより、自社のコンパイラの方が有利な立場につけると考えている。
しかし、Red Hatの説得は難しそうだ。1999年に、Red HatはGCCの大部分の開発に関わったCygnusを買収し、Intelのコンパイラのようなプロプライエタリなツールよりも、GCCのようなオープンソースを強力に支持してきた。GCCは、Linuxだけでなく、他にも数え切れないほど多くのオープンソースプロジェクトで広く利用されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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