Sun Microsystemsは米国時間26日、SunFireサーバでこれまでの倍のOpteronプロセッサを搭載した新製品「SunFire V40z」を発表した。
予想通り、SunFire V40zはAdvanced Micro Devices(AMD)製のOpteron 800チップを最大4基まで搭載可能なように設計されており、自動車向けのプロダクトデザインのレンダリングからデータベースを走らせることまで幅広い用途に対応する。Sunのウェブサイトによれば、同マシンはOpteron 844/848/850プロセッサを搭載可能だという。
V40zは、Sunにとって2番めのOpteronサーバ製品となるが、同社ではこの他にも多数のOpteronサーバを発売すると見られている。同社は、昨年11月にOpteronサーバの開発計画を発表し、最初のOpteron搭載SunFireであるデュアルプロセッサ対応のV20zを今年4月に出荷している。2004年第2四半期には大きな売上にはならなかったものの、これまでのところ、Sunの幹部らはOpteronサーバの売れ行きに満足していると語っていた。Sunはまた、8-wayのOpteronサーバの発売も計画していることを明らかにしている。
Sunの最高経営責任者(CEO)Scott McNealyは、もっと早い時期にx86サーバの人気を見極められなかったことは失敗だったと語っていた(業界用語で「x86」とは、IntelのPentiumやAMDのAthlonなどのPCプロセッサ向けのアーキテクチャのほか、IntelのXeonやAMDのOpteronのようなサーバ向けプロセッサなどのアーキテクチャを指す)。
Sunは現在、過去の遅れを取り戻すべく、同社版UnixのSolarisとOpteronを組み合わせて売り込んでおり、またIntelのXeonベースのサーバも扱っている。だが、同社とHewlett-Packard(HP)、Dell、IBMといったx86サーバ上位メーカーとの間には、出荷台数でかなりの開きがある。なお、HPとIBMはOpteronサーバも販売している。
Sunのウェブサイトによると、Opteron 844を2基搭載し1Gバイトのメモリを積んだV40zのエントリモデルは8495ドルで、またOpteron 848を4基と8Gバイトのメモリを搭載したモデルは2万2995ドルとなっている。
Sunはほかにも、Intelプロセッサを搭載したサーバを販売しているが、x86サーバの分野で可能な限り早く足場を固めるために、いまのところ物珍しさもあり性能にも優れたOpteronを推している。
同社はこの日、2種類のOpteronプロセッサ搭載ワークステーションも発表した。両製品とも高いパフォーマンスが必要とされるデザイン業務などでの利用を想定したもの。このうち、W1100zはOpteron 144/146/148/150によるシングルプロセッサ構成が可能で、価格は1995ドルから。もう1つのW2100zは、Opteron 244/245/248/250のデュアルプロセッサ構成で、価格は4695ドルからとなっている。両製品とも、SunのSolarisもしくはRed Hat LinuxのいずれかのOSのセット購入が可能なほか、Windowsの動作保証も付いている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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