Sun Microsystemsが週明けにもOpteronプロセッサを4基搭載したサーバを発表すると、複数の情報筋が明らかにした。自社のSparcプロセッサ以外にも製品ラインを拡大しようとするSunにとって、これは最新の動きとなる。
同社は長年、他社製チップを搭載したサーバの取り扱いに抵抗していたが、最近になってようやくAdvanced Micro Devices(AMD)のOpteronやIntelのXeonなどの、いわゆるx86プロセッサを自社のサーバに採用し始めた。 Sunのx86サーバグループ責任者のJohn Fowlerは、以前行われたインタビューのなかで、今回発表になる4-wayのOpteron搭載モデルが「V40z」という名称になると述べていた。
V40zは同社にとって2番めのOpteron搭載サーバで、2月に発売されたデュアルプロセッサ搭載の「V20z」に続く製品だ。Sunの幹部らは、20日に行った決算発表のなかでOpteronサーバに言及し、売上金額はまだそれほど大きくないものの、売れ行きには満足していると語った。
Sunではこの新製品に関するコメントを控えた。
同社CEOのScott McNealyは、Sunがもっと早めに市場でのx86サーバの人気に気付かなかったのは誤りだったと、これまでに何度か語ったことがある。現在、同社ではOpteronと自社版のUnixである「Solaris」を使って巻き返しを図ろうとしているが、同社はいまだにx86サーバ分野で先行するHewlett-Packard(HP)、Dell、IBMの各社から大きな後れを取っている。
Sunは、IntelのXeonを採用したサーバも販売しているが、かける意気込みの点ではOpteronのほうが圧倒的に大きい。同社は今年に入ってOpteron専業メーカーのKealiaを買収したが、これによりSunの共同設業者であるAndy Bechtolsheimが同社に復帰した。
Sunの抱く野望は、現在の2-wayや4-wayのOpteronシステムに留まらない。「4-way、8-way、そしてさらに多くのプロセッサを搭載したサーバを計画している」と、Sunの全世界市場戦略担当のシニアバイスプレジデント、Larry Singerは今月行われたインタビューのなかで語った。
Opteronは、Sunが従来から採用しているSparcプロセッサと並んで、実際に同社の優先事項になったようだと、IlluminataのアナリストGordon Haffは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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