Groove Networksは15日(米国時間)より、同社ソフトウェアの新バージョンのテストを開始する。この新バージョンでは、外出先・出張先の従業員がプロジェクトでコラボレーションしやすくなるよう設計され、またMicrosoft製品との連携機能も強化されている。
同社によると、今夏完成予定の「Groove」バージョン3では、ユーザーインタフェースや全体の性能が改善されるほか、従業員が同僚やビジネスパートナーと情報共有しやすくするためのツールが追加されるという。
さらに新バージョンでは、MicrosoftのWindowsオペレーティングシステム(OS)のファイル閲覧アプリケーションWindows Explorerへのアドオンも内蔵され、ユーザーがWindows内の文書を閲覧・共有できるようになるほか、インスタントメッセージを使って通信することも可能になる。同社では、この新バージョンでWindows OSとの統合が進むことにより、Grooveの利用者が増えることを期待している。
Grooveでは、たとえば複数の人間が関係する文書作成作業など、進行中の複数のプロジェクトを確認できる「ワークスペース」が提供されており、ユーザーはインスタントメッセージでお互いに連絡を取り合うことができる。このソフトウェアはP2Pで通信できるよう設計されていることから、各コンピュータは中央のサーバを介さずに、直接互いにメッセージやデータをやりとりできる。
「我々は、とても分散化されたやり方で仕事を進めている。そのため、このやり方に合う技術をつくらなくてはならない」とGrooveの創業者であるRay Ozzie。同氏はもともとLotus Notesを開発した人物だ。
Groove Networksは1997年10月にOzzieが興した会社で。設立3年後にはユーザー同士がインターネット経由でコラボレーションできるようにするデスクトップソフトウェアの第1バージョンをリリースした。
データの保存にパソコンをつかい、また中央に置かれたサーバも利用するこの製品のアーキテクチャは、企業向けにアピールするものとして設計されていた。バージョン3では、企業が外部組織とコラボレーションしやすくなるという。
Grooveバージョン3のクライアントソフトの価格はこれまでと変わらず、1ユーザーあたり69ドル。Professionalライセンスは140〜179ドルで、プロジェクトマネジメント用の「Team Direction」は229ドルとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」