Groove Networksは米国時間3月5日、Microsoftなどから新たに3800万ドルの追加出資を受けたと発表した。
さらに同社は今回の資金調達と同時に、マサチューセッツ州の本社において、社員の20%にあたる58名の人員削減を行うとしている。同社は今のところ採算がとれる目標時期について明らかにしていない。なお、現在のGroove Networksの顧客数は150社に及んでいる。
Groove NetworksはLotus Notesの生みの親であるRay Ozzieが1997年に設立した会社。設立以降の5年間で獲得した出資金は合計で1億5500万ドルに及ぶ。同社は最初の製品を2001年4月に発表している。
同社が販売するソフトウェアGrooveは、PtoPネットワークを利用した個人ユーザー間の協調作業を支援する。Grooveではデータの共有や、パソコンを多数利用しなければならないプロジェクト作業を、サーバを介さずに行うことができる。
Groove Networksは2001年10月にもMicrosoftから5100万ドルの出資を受けており、それ以降、両社は密接な共同作業を行ってきた。最新バージョンであるGroove Workspace 2.5では、Microsoftのポータルやメッセージング製品との統合を図っている。
「MicrosoftはGroove Networksのネットワーク向けアプリケーションから常に刺激を受けている。その理由は、Grooveがパソコンをフルに活用しており、多機能なコミュニケーション機能を備えた新しいタイプのソフトウェアだからだ」(Microsoftのプロダクティビティー/ビジネス・サービスグループのバイスプレジデント、Jeff Raikes)
なお、Groove Networksに対して追加出資を行ったとはいえ、Microsoftの出資比率はまだ低い。Microsoft以外の出資者には、創設者のOzzie、Isntelの投資事業Intel Capital、ベンチャーキャピタルのAccel Partnersなどがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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