Novellは、自社のID管理ソフトとWebサービスソフトの統合を進め、顧客が企業ネットワークのセキュリティ確保を行ないやすいようにする。
同社は14日(米国時間)、Nsure Identity Manager 2をリリースした。これはネットワークへのアクセス認証やユーザーパスワード管理のための、同社サーバ用ソフトウェアのアップデート版にあたる。同社はまた、来週にはJavaベースのサーバソフトウェアおよびWebサービス開発ツールの最新版、exteNd Suite 5をリリースすると見られている。
Nsure Identity Manager 2とexteNd Suite 5は別々の製品となっているが、Novellでは両ソフトの統合を着実に進めていく計画だ。同社は、両製品の開発にあたる単一の部門を設けており、また全社的なセキュリティシステムをベースにしたWebサービスアプリケーション構築用ツールへの需要の高まりが見られると、Novell幹部は語った。
「どのツールベンダーでも、Javaプログラマー向けの(Java)開発ツールを使いやすいものにしようとしている。一方、我々はWebサービスとアイデンティティ管理を、一般的な企業アナリストやシステム管理者にも使えるようなものにしたい」と、NovellのFrank Auger(exteNdおよびNsure製品の製品管理担当バイスプレジデント)は述べている。
Nsure Identity Manager(旧Novell DirXML)は、ウェブポータルや企業システム、電子メールシステムなど企業で利用している複数のアプリケーションに接続する際、ユーザーに名前とパスワードを入力させ、それらのアプリケーションを使えるようにする認証管理サーバだ。
今回新たにリリースされたNsure Identity Manager 2では、ネットワーク管理者がパスワード管理や、異なるネットワークディレクトリ間でのパスワード同期に用いるツールが改善されている。このアップデート版では、アプリケーションへのアクセス権を割り当てるための、視覚的に操作できる企業パスワードポリシー構築ツールが導入されている。
一方、同社が来週発売予定のexteNd Suite 5は、Javaアプリケーションサーバと統合用ソフトウェア、ポータルがひとつになった統合パッケージだ。Novellは2002年にツールメーカーのSilverStreamを買収して、このJavaサーバスイートや関連開発ツールを手に入れた。
同社幹部によるとexteNdのアップデート版では、フロントエンドのフォームやアプリケーション間の接続などを構築するための、ウィザードやビジュアルショートカットといったWebサービス開発ツールが改訂された。exteNdは無論プロのJavaプログラマーも利用できるが、この開発ツールはあまりプログラミングの経験のない人々にアピールするよう意図されたものだとAugerは説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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