ネバダ州ラスベガス発--米Sun Microsystemsは、米Advanced Micro Devices(AMD)のOpteronプロセッサを搭載したサーバ製品を発表。同時に、同社のLinux用デスクトップソフトウェアの利用加速を促すとみられる中国での大量受注契約も明らかにした。
Sunの最高経営責任者(CEO)のScott McNealyは17日(現地時間)、当地で開催中のComdexトレードショーで基調講演を行い、、AMDのOpteronプロセッサーを搭載したサーバ製品2種を紹介した。同社はこれにより、Opteronチップを採用した2番めの大手コンピュータメーカーとなった。米IBMはすでにOpteron搭載サーバの発表を行っているが、このモデルはハイパフォーマンスコンピューティングのような、比較的限られた用途に使われるものだ。
またMcNealyは、中国政府の支援する業界団体China Standard Software Co.(CSSC)と契約を交わし、これの基づいて同団体がJava Desktop Systemと呼ばれるSunのLinuxベースのデスクトップソフトを使用することになると述べた。
「われわれは2004年にも、50万〜100万という数のJava Descktop Systemを出荷することになるだろう。この契約が、われわれを地球上でNo.1のLinuxデスクトップ企業にする」(McNealy)
SunのOpteronサーバは今年、同社のハードウェア/ソフトウェアのパートナーに送られ、2004年前半には大量に出荷されることになる、とMcNealy。また、このサーバ用のSolarisは2004年8月に出荷されることになると、同社OS部門のバイスプレジデントJohn Loiaconoは述べた。
「我々は本日、AMDのOpteronアーキテクチャを新製品群でサポートすることを表明する」とMcNealyは述べつつ、それが独自に設計したマシンであることも付け加えた。今回発表されたサーバ製品の1つはシングルプロセッサで、もう1つは複数のプロセッサを搭載していると同氏は述べたが、但しそれ以上の詳細には触れなかった。しかし、同社に近い関係筋によれば、Sunはデュアルまたは4-wayのOpteronサーバを計画中だという。
SunのOpteronサーバは、サーバアプリケーションスイートのJava Enterprise Systemのようなビジネスアプリケーションを実行するための、汎用モデルになる。「これは驚くほど高速な、Java Enterprise Systemのアーキテクチャになるだろう」と、McNealyは約束した。
自社のUltraSparcチップ、米Intelの32ビットチップに加え、第3のプロセッサが製品ラインに加わったことで、Sunはますます重要度が高まるソフトウェア製品を対応させるプロセッサが増えることになる。同社は、以前には自社のUltraSparcプロセッサとSolaris OSの組み合わせにしか力を入れていなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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