米IBMは8日(米国時間)、新しいユーティリティコンピューティング製品を利用しやすくするために設計された、ハードウェアとソフトウェアのバンドル製品を発売する。
Web Infrastructure Orchestrationというこのハンドル製品は、IBMのBladeCenterサーバー上で稼動する、DB2データベースソフトとWebSphere Eコマースソフトを、Tivoliマネジメントソフトウェアを使って管理するものだと、IBMでは述べている。
米HPと米Sunも、各々のユーティリティコンピューティング製品に関して同様の戦略をとっている。SunのN1ソフトウェアは、Sunのブレードサーバーと一緒になったパッケージでしか手に入らない。またHPのUtility Data Centerも、単独では使えないほどしっかりとサーバと結びつけられている。
IBMの、Tivoli Intelligent Orchestratorは、2万ドルからとなっており、複数のサーバーの管理に使用する場合には、それ以上の価格となる。ソフトウェアとハードウェアのバンドル製品のほうは、最高30万ドルになる可能性があると、IBMは述べている。
このソフトウェアは複数の製品を管理できるが、一部だけをひとつのバンドルとして購入することもできる。例えば、BladeCenterとOrchestratorソフトのみの購入も可能となっている。
今回のバンドル製品は、IBMのProject Symphonyから出される製品の第二弾で、5月にIBMがThink Dynamicsの買収の際に手に入れたTivoli Management Software製品をベースとしている。第一弾は、9月に発売されたThink Dynamicsソフトウェアのスタンドアロン製品で、ハードウェアとソフトウェアを顧客自ら統合できるタイプのものだった。
また、IBMによれば、Project Symphonyは今後、IBMのサービスとアウトソーシングも視野に入れた活動へと拡張される予定だという。
IBMは、PricewaterhouseCooper Consultingの買収により、顧客のビジネス手法に関する詳細なノウハウを手に入れており、それはユーティリティーコンピューティングに使えるノウハウがあることを意味すると、Haffは言う。またIBMには、HPやSunよりも幅広いソフトウェアパッケージの品揃えもある。
「IBMの最大の強みは、他社と違い、社内のビジネスコンサルティング能力が高いことにある」(Haff)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス