米Sun Microsystemsは、Java 2 Enterprise Editionソフトウェアの先行アップデートバージョンをリリースした。今回のアップデートでは、新たに主要なWebサービス標準をサポートしている。
Sunは米国時間11日遅くに、Java 2 Enterprise Edition(J2EE)バージョン1.4のソースコードを限定リリースし、これをライセンシー向けに公開したと発表した。同リリースは、新機能を活用したアプリケーションの構築を開始できるよう、J2EEコードの追加部分をデベロッパーに先行公開することを意図したもの。
J2EEは、SunのJavaプログラミング言語に対応した各種のバリエーションのなかでも最も重要なものの1つとなっており、無数のWebアプリケーションの基盤として機能している。
バージョン1.4での最も重要な追加事項は、Web services Interoperability Organization(WS-I)が先月リリースした包括的なWebサービス標準、Basic Profileのサポートだ。WS-Iは、150社の主要ソフトウェアメーカーや顧客企業の代表者が参加するコンソーシアム。
WS-Iのリリースしたこのプロファイルは、ばらばらのコンピューティングシステム間でデータを交換可能にし、それによってWebサービス採用を促すよう設計されている。Web serviceには、Simple Object Access Protocol(SOAP)1.1、Web Services Description Language(WSDL)1.1、Universal Description Discovery and Integration(UDDI)2.0、そしてExtensible Markup Language(XML)フォーマットなど、現在のWebサービスの基盤となるいくつかの仕様が含まれている。
SunのJava Webサービス技術担当グループマーケティングマネジャー、Ralph Galantineによると、同社ではWS-Iをサポートするべく素早く対応したが、この動きはJava Community Processに参加するJ2EEライセンシー各社からのフィードバックに基づいたものだとういう。 Java Community Processは、SunがJavaのさまざまなバリエーションを開発する際に利用しているものだ。これに参加するソフトウェアパートナーは、WS-Iが約束するデータの自由な交換が、開発者が複数のシステム上で動作するアプリケーションを書けるというJavaの約束する機能にとって、重要な拡張になると判断した。
「ソフトウェア開発者が、J2EEの互換性かWS-Iの相互運用性のいずれかを選ばなくても済むよう、我々がWS-IのBasic Profileをサポートすることが重要だと考えた」(Galantine)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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