サンフランシスコ発--Sun Microsystemsは、自社サーバにSuSE版Linuxを採用する提携を先週発表したが、同社幹部が米国時間8月5日に明らかにしたところによると、この提携の対象にはデスクトップPC向けソフトウェアも含まれているという。
Sunのソフトウェア担当最高技術責任者(CTO)のJohn Fowlerが、LinuxWorld Conference and Expoで行われたインタビューのなかで明らかにしたところによると、Sunは、IT管理者が容易にコンフィギュレーションできる低価格デスクトップPCの企業への販売を目指す「Mad Hatter」プロジェクトの一部として、SuSE版Linuxを採用するという。Fowlerの話では、9月に開催されるSunNetworkカンファレンスで公開予定のMad Hatterは、SuSEとSunのソフトウェアを寄せ集めたものになるが、ブランド名はSunで統一されるという。
「我々がSuSEと共同開発を進めている部分もあるが、SuSEのディストリビューションと名乗るかどうかは別問題だ。我々は必ずしもそれをSuSEの製品と呼ぶとは限らない」(Fowler)
SunとSuSEの新たな提携が先週発表された際には、両社ともデスクトップ関連の計画についてはコメントしていなかった。だが、SuSEの広報担当であるJoe Eckertは、米国時間8月5日にこの点を正式に認め、「我々はSunと共同でMad Hatterの開発を進めている」と語った。
SuSEは、米Microsoftだけでなく、Linuxの最有力ベンダーでライバルの米Red Hatとも競合するべく、できるだけ多くの提携を利用している。Sun、米IBM、そして米Hewlett-Packard(HP)のすべてがSuSEとの強力関係を維持する一方で、Red Hatとだけ提携する道を選んだのは、4大サーバメーカーの中で唯一Dellだけだ。
Sunには独自バージョンのLinuxがあったが、Red HatやSuSEとの提携を選んだことで、これは廃止の方向にある。Sunがこうした行動に出たのは、両社のLinuxなら各種ソフトウェアパッケージの対応が保証されており、法人顧客はこのような認定やサポートを要求することが多いためである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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