米の新興企業がXML処理用プログラミング言語を開発

 新興企業の米Clear Methodsは、XMLプログラミングはもっと簡単になるべきだと信じており、それを念頭において設計した同社のソフトウェアが、XMLプログラマたちに受け入れられるよう願っている。

 Clear Methodsは、特にXMLデータ処理向けに設計されたプログラミング言語「Water」を開発した。同社によると、従来Webサービスを扱うためには、プログラマは多数のプログラミング言語を習得しなければならないが、Waterはこれらの言語全てに取って代わる汎用言語なのだと言う。

 同社は今週、Waterで記述されたXMLアプリケーションをコンピュータで稼動するのに必要なソフトウェア、Steamのアップデート版をリリースしたと発表した。新バージョンのSteam 3.1では、データベースへのアクセスが簡素化され、企業はサーバやデスクトップパソコンなど、ネットワーク上のさまざまなマシンにWaterプログラムを配れるようになった、と同社は説明している。

 Webサービスは、異なるシステム間での情報共有が容易なアプリケーション開発のための標準を集めたもので、XMLはWebサービスの重要な基盤となっている。米IBMや米Microsoft、米Sun Microsystemsなどの主要ソフトウェア企業では、Webサービスアプリケーションへの関心を高めている企業にアピールしようと、Webサービスベースの開発ツールを構築している。

 Clear Methodsでは、JavaやMicrosoftの.NetベースのWebサービスツールに不満を感じる顧客を同社に引き寄せたいと考えている。同社はまた、利用中のさまざまなツールを整理したいと考えている企業にも製品を売り込んでいくという。

 Clear Methodの幹部は、JavaやMicrosoftのC#はXMLに表層的にしか対応していないため、業界大手のWebサービスツールへのアプローチは複雑でわずらわしい、と主張している。

 ClearMethods最高経営責任者(CEO)Michael Pluschは、XMLのシンタックスや文法を用いたプログラミング言語を販売している企業を他には知らないと述べている。しかしMicrosoftは現在、関連分野で製品を研究開発中だ。

 既報の通り、Microsoftは現在、X#と呼ばれるプロジェクトに取り組んでいる。同社は、現行の言語よりも効率的にXMLデータを扱えるよう、プログラミング言語の構築ブロックである「言語要素」を研究中だ。同社幹部によると現段階では、具体的なX#製品の予定はないという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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