米Lindows.comは瀕死の状態にあるネットワークコンピュータを復活させようとしている。
コンシューマー向けのLinuxオペレーティングシステム(OS)、LindowsOS のディストリビュータであるLindowsは22日(米国時間)、169ドルのデスクトップマシンを発売した。
この新しいコンピュータ「WebStation」は、ハードディスクもフロッピードライブもないベーシックなパソコンだ。CDドライブから起動し、データはネットワークやインターネットからダウンロードして使用する。
LindowsはWebStationについて、簡素なウェブ接続方法として利用されることを想定している。ベーシックなWindowsパソコンに400ドル支払ったり、300ドルも払ってベーシックなLindowsデスクトップマシンを購入するよりも、もっと安いWebStationを買うほうがよいと考える企業や顧客もいるはずだ、と同社は考えている。
企業なら、情報をウェブで表示するキオスクの設置にWebStationを利用できる。また個人ならば、ウェブサーフィンにWebStationを利用できる、とLindowsは説明している。
ネットワークコンピュータは1990年代に登場したものの、うまく市場を見つけられなかった。だが、再び人気に火がつくかもしれない。たとえばHewlett-Packard(HP)は、企業がパソコンを中央管理することによりコストを削減できる、いわゆる「ブレード型パソコン」の開発に取り組んでいる。新興メーカーの米ClearCubeもブレード型パソコンを生産している。HPは、コスト抑制を望む大企業にブレードPCを販売していくと述べた。
WebStationは、米Tiger Directと米iDot.comのオンラインストアで販売される。WebStationには、ウェブブラウザーやウェブベースの電子メール送受信、ビデオ再生などを行なうソフトウェアのほか、米MicrosoftのOffice文書を開いて編集できるソフトウェアも付属している、とLindowsは声明のなかで述べた。
WebStationは、台湾のVia Technologiesのハードウェアをベースにしている。iDot.comによると、WebStationの基本スペックは、800MHzのVia C3プロセッサと256MBのRAM、CD-ROMドライブ、キーボードおよびマウスだ。フロッピードライブなどの周辺機器接続用に、USBポートが2つついている。モニターは価格に含まれていない。
WebStationにはハードディスクが付属していないため、ユーザーはUSB接続のストレージ機器などがないと、ローカルにデータを保存できない。電子メールなどのデータはネットワーク上もしくはウェブ上に保存される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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