最新の調査によると、2003年前半のメモリ市場では、米Micron Technologyがライバルの韓国Samsung Electronicsを追い上げたが、年間を通じてはSamsungが優位を維持しそうだ。
米市場調査会社Semico Research Micronの調査によると、DRAM市場におけるMicronの売上シェアは、2002年の18.5%から2003年前半は21.2%へと上昇。いっぽうSamsungのシェアは、31.7%から29.1%へと低下した。
だが、SemicoのアナリストMatthew Godfreyは、より高速な333MHzもしくは400MHzのダブルデータレート(DDR)メモリへの関心が高まるなか、Samsungのシェアが急伸し今年末までに36%を超えるだろう、と語っている。
「Samsungは、今年後半に予想されるDDR333/400に対する需要の急激な伸びに対応できる立場にあり、それほど供給能力のない他社からシェアを奪うはずだ」(Godfrey)
DRAMチップは、コンピュータ、通信機器、コンシューマー向け家電製品に用いられるもので、そのうちの大部分が、PC、サーバ、ワークステーション向けだ。Semicoによると、今年前半のDRAM売上総額は71億ドルに達し、年間では174億ドルになるという。
DDR DRAMの価格は目下上昇中だが、この傾向も長くは続かない」とGodfrey。第2四半期における256MBメモリの平均価格は約4.3ドルだった。第3四半期には、在庫減少およびさらに高速なチップへの移行が進み、およそ4.5ドルまで上昇。だが、第4四半期に入ると、高速なメモリーが大量に出回り、価格は4.25ドルまで戻るだろうと、Godfreyは付け加えた。
このほか、独Infineon Technologiesも今年前半にシェアを伸ばした。Semicoによると、InfineonのDRAM売上は前年の12.9%から今年前半には18.5%まで増加したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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