Opteron搭載サーバメーカーNewisysが身売り

 事情に詳しい情報筋によると、米Advanced Micro Devices(AMD)のOpteronチップ普及させようとしている新興企業のNewisysが、受託コンピュータメーカーのSanmina-SCIに買収される。

 同社最高経営責任者(CEO)のPhil Hesterを含む多数の元IBM幹部によって創立されたNewisysは、4月にデビューしたAMDの64-bitチップOpteronを搭載したサーバを販売している。同社はまた、自社の設計や知的財産の他社へのライセンス供与も行っている。

 情報筋によると、最終的にどのような形に落ち着くかは未定だが、この取引は間もなく発表される見通しだという。Sanminaが同社を完全買収するか、評価の高い部門だけ買収して会社の形は残すか分からないが、いずれにせよ知的財産と優秀なエンジニアはSanminaに移動することになる、と情報筋は話している。

 同社のサーバをテストした企業からは高い評価を得ており、Microsoftでは5月に主催したWinHECカンファレンスのステージ上で、同社のマシンを紹介したほどだが、しかしNewisysにはハードウェアビジネス参入に際しての非常に強いプレッシャーがのしかかっている。法人バイヤーは、何か新しい製品を購入するときは何カ月も調査とテストを行うことが多く、また定評のあるメーカーとの取引を望むのが一般的だ。

 「Newisysはとても優れた製品を設計したが、AMDのプロセッサ搭載マシンとしては、市場より少し先を行きすぎたものだった」とInsight 64のアナリスト、Nathan Brookwoodは語っている。

 Brookwoodはまた、Newisysのサーバとターゲットとする顧客の求めるものの間にミスマッチがあることも指摘した。同社のサーバには高価な機能が盛り込まれているが、そうした機能は主として大企業の顧客向けにつくられている。だが、Opteron搭載サーバをまずはじめに導入したのは、研究機関をはじめとする、高性能の計算処理を必要としている顧客だったようで、こうした顧客の場合には、大企業の場合と比べて価格設定がより重要になる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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