米Computer Associates International(CA)は米国時間7月14日、企業でのユーティリティコンピューティング管理向けの新技術Sonarを発表した。
Sonar技術は、企業の技術インフラと特定のビジネスプロセスを関連づける。特定のビジネスアプリケーションと、それをサポートする基本的なサーバとネットワークをマッピングすることで、顧客企業はコンピュータ資源を十分に活用しつつ、コストを削減することが可能。たとえば、銀行はCAのネットワーク監視技術を利用して、プリンタの故障修理よりもATM機の故障を優先させるなど、コンピュータ上の問題に優先順位をつけることができる。
CAはSonar技術を、自社のストレージ管理製品やeTrustネットワークセキュリティ製品のほか、Unicenterシステム管理製品に取り入れる。Sonar技術を利用した最初の製品は、年内にリリースする見込みだ。Unicenterシステム製品ラインは、大企業で社内ネットワークオペレーションの追跡に利用されている。
CAはユーティリティコンピューティング分野の技術開発において、米IBM、米Hewlett Packard(HP)、米Sun Microsystemsなどの大手企業と競合している。「オンデマンドコンピューティング」とも呼ばれるユーティリティコンピューティングでは、コンピュータの処理能力を電気や水道と同じように供給する。企業はシステムダウンを減らし、機器を必要な分だけ自動配備したり、機器故障の可能性を予め警告させることで、自社所有のハードウェアやソフトウェアをより効率的に利用できるようになる。
CAは今後6〜18カ月のうちに、同社アプリケーションの75%に対して自動マップ作成ができるようにする目標だ。また、需要の急増に対応したハードウェアおよびソフトウェアの自動供給機能を向上し、自己修復機能を強化することにより、Unicenterラインを段階的に強化していく考えである。CAはさらに、全社をあげて製品全般を対象にしたWebサービス統合に取り組む。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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