2003年第1四半期のストレージの売上げ総額に占めるネットワークストレージの割合が、初めてサーバ直接接続型ストレージを上回ったことが、市場調査会社米IDCの最新の調査で明らかになった。
2003年第1四半期のディスクストレージシステム市場は、2期連続して前年同期比割れを記録した。ただ2002年の第4四半期が前年同期比8%減だったのに対し、今期は1%減と下げ幅は縮小した。ストレージ容量は49%増えたが、1ギガバイト(GB)当たりのコストが引き続き大幅に下落しているため、売上げは48億ドルまで落ちこんだ。
売上げが最も多かったのはHewlett-Packard(HP)で、売上げ総額は12億6000万ドルだった。ただし、同社の売上げは前年同期の13億5000万ドルから下落しており、同じく市場シェアも27.9%から26.3%に縮小した。第2位のIBMは、前年同期比およそ17%増の9億1700万ドルの売上げを記録し、市場シェアも16.2%から19.1%まで拡大した。第3位のEMCの売上げは前年同期比およそ10%減の5億5900万ドルで、市場占有率は11.7%だった。
第4位には前年同期比37.5%増と最大の売上げ幅増加を記録したDell Computerが、日立製作所やSun Microsystemsを抑えて躍進した。Dellの今期の売上げは3億4100万ドルで、市場シェアは7.1%だった。Sunと日立はそれぞれ売上げ2億8400万ドル、市場シェア5.9%を記録したが、いずれも前年を下回った。
ストレージに関しては、市場のどの分野を調査するかによって上位企業の顔ぶれが変わってくる。全体的な数字には、サーバと共に出荷されたストレージも含まれている。ただし、IDCは市場のほかの分野の調査も行っている。
外付け型ディスクストレージシステム市場全体で見ると、第1四半期の売上げは前年度比2.7%減。売上げシェアトップはHPで19.5%、次いでEMCが17.4%だった。いっぽう、外付け型Redundant Array of Independent Disks (RAID)市場では、EMCが19.2%でトップで、HPが18%で第二位だった。
また、Network Attached Storage(NAS)とStorage Area Networks(SAN)を含むネットワークストレージ市場全体では、EMCが市場シェア26.3%でトップだった。SAN市場ではHPが27.9%でトップで、24.5%のEMCがそれに続いた。
NAS市場ではNetwork Applianceが市場シェア37.3%で首位を守り、次いでEMCが33.7%で第2位だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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