Appleが先日、「iPhone 4」の電波受信問題はiPhone全般で受信電波の強さを表示するための計算方法に間違いがあったことに関連していると説明したことから、多くの人々が、iPhoneに表示される5本のアンテナバーは本当のところ何を意味するのかと疑問に思い始めている。
Appleは米国時間7月2日、iPhoneの電波受信問題はハードウェアの設計によるものではなくソフトウェアの計算の間違いによるものだという声明を発表した。iPhone 4が先々週に発売されてから、非常に多くのユーザーが、iPhone 4の左下隅を覆うように握ると、電波が弱くなったり通話が途切れたりするという不満を訴えている。
Appleは問題を認め、ユーザーが手で直接アンテナを覆ってしまっているだけだと説明した。その後同社は、エンジニアの調査によって「驚くべき」事実が判明したと述べている。
受信感度の低下や通話の切断という問題は、本体の持ち方だけに原因があるのではなく、受信電波が実際よりも強い状態にあると認識されることにも原因があるのかもしれない。Appleがその声明の中で述べたところによると、すべてのiPhoneにおいて、電波の強さを示すバーの本数を算出する数式に間違いがあったという。
しかし専門家は、どんな携帯電話でも、表示されるアンテナバーの本数は誤解を招くことがあると指摘する。米CNETはRoot Wirelessの共同創業者Ron Dicklin氏に話を聞いた。同社は、無線ネットワークと消費者向け携帯電話のパフォーマンスをテストし、その詳細なデータを提供している企業だ。Dicklin氏との質疑応答と追加の調査結果に基づき、以下のFAQを作成した。
端末が携帯通信ネットワークに接続する能力を、キャリアからの無線電波をどの程度強く受信しているかに基づいて表すものだ。5本のバーは、携帯電話の基地局から受信している電波のデシベル数の大きさを表している。
基地局に近い場所にいるほど、基地局から受信する電波は強くなり、表示されるバーの本数も多くなる。受信電波が弱すぎる場合、通話が途切れたりデータをうまく受信できなかったりすることがある。発信が可能な時は、途中で通話が途切れたりデータ通信が中断したりする可能性が高くなる。
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