あいにく、受信電波の強さを表示する標準的な方法といったものは存在しない。Root Wirelessがデバイス上で実行する自社の計測ソフトウェアが正しく動作しているかどうかを適切に検証するために実行している手順の1つは、サポート対象の各端末を研究部門に送り、そこで端末が読み取ってアンテナバーに表示する電波を計測して既知のデシベル数ランクと比較するというものだ。Dicklin氏は、このテストから、デシベル数とバーの数の関連付けは携帯電話メーカーによって大きく異なることが分かったと述べている。
「Android」ソフトウェアを搭載したものや、Research In Motion(RIM)の「BlackBerry」といったスマートフォンでは、5本のバーだけでなくデシベル数の数値でも電波受信状況を表示できる。しかしAnandTechは、Appleはそのツールを削除したと指摘している。
注意すべきだ。携帯電話が問題なく動作していれば、それほどバーを見ようとはしないだろうが、問題がある時は、問題の原因を切り分けるツールとして役立つ。いわば自動車のガソリンメーターのようなものだ。運転していて、車が突然止まってしまい、その時ガソリンメーターが空表示を示していれば、車が止まった原因はガス欠だろうと判断できる。携帯電話で通話がうまくいかない時に、アンテナバーの本数が少なければ、おそらく電波が弱すぎるせいだろうと判断できる。
必ずしもそうではない。アンテナバーが5本すべて表示されていても、ネットワークが非常に混雑していれば、接続をうまく維持できないことがある。このようなことは、大都市やスポーツイベント開催時など、非常に混雑した場所で多くの人々が同時にネットワークを使用している場合に起こりやすい。
編集部注:Root Wirelessは、米CNET Newsの親会社でありCBSの1部門であるCBS Interactiveにサービスを提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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