まずドコモユーザーの場合は、dカードを持っている人が多いだろう。dカードを持っていると、毎月のケータイ料金やドコモ光の利用料金の1%のdポイント(1000円につき10ポイント)が貯まり、この料金をdカードで引き落とすと100円に付き1ポイントが貯まる。さらに通常の利用でも100円につき1ポイントたまるので、ドコモユーザーならまずdカードを登録したい。持っていない人は年会費無料なので、入会を検討してみてもいいかもしれない。
毎月のケータイ料金の合計が9000円以上の人なら、「dカード GOLD」がおすすめだ。毎月のケータイ料金などで貯まるポイントが10%(1000円につき100ポイント)にアップするので、dカードよりもトクになる。年会費が1万円(税別)必要になるものの、得られるポイントを考えれば元が取れる。遠方への出張が多い人なら、dカード GOLDを持つことで、全国や一部の海外の空港ラウンジが無料で利用できるところもメリットだ。また、dカードやdカード GOLDならではの特典で、ローソンなどの買い物が3%OFFになるのも見逃せない。
ただ、先ほど説明したように、Apple Payにdカードやdカード GOLDを登録してiDで決済した場合、100円で1ポイントの決済金額に対するポイントは付くものの、ローソンやマクドナルド、髙島屋などのdポイント加盟店で利用した場合に得られる提示ポイントは付かない。
そこでiPhoneにインストールしておきたいのが「dポイントクラブ」アプリだ。Apple Payでの決済時にアプリの「dポイントカード」があることを伝え、バーコードを提示することで、プラスチックカードのクレカと同様に、提示によるdポイントが得られる。
次にauユーザーの場合は、「au WALLET クレジットカード」を登録したい。通常200円ごとに2ポイントなのだが、その支払いがau電話料金などの場合、1000円ごとに10ポイントがダブルでもらえるからだ。しかも年会費は無料。
ワンランク上の「au WALLETゴールドカード」の場合、国内とハワイの空港ラウンジが無料で利用できたり、「au WALLET Market」で利用できるギフト券を毎年5000円分もらえたりする。年会費が1万円(税抜)必要になるものの、空港ラウンジを利用する人なら入会するメリットは大きい。
au WALLET クレジットカードやau WALLETゴールドカードをApple Payに登録した場合、QUICPayで決済した200円で2ポイントに加え、セブン-イレブンやイトーヨーカードーなどの「au WALLET ポイントアップ店」でポイントも貯められる。なお、コンビニなどの少額決済の時に便利な、「au WALLETプリペイドカード」は、Apple Payには登録できないものの、Apple Payならかざすだけでスピーディに支払えるので、特に不便さは感じないだろう。
ソフトバンクユーザーの場合なら、やはり「ソフトバンクカード」を選びたい。このカードは見た目はクレジットカードのようだが実はプリペイドカード。Tカード機能も備える。銀行口座から振込チャージしたり、Tポイントでチャージしたりして利用する。
ただよりおトクに便利に使うには、オプションのクレジット機能「おまかせチャージ」を申し込みたい。「おまかせチャージ」を利用すると残高不足になった時に自動的にチャージされ、後日まとめて請求される。つまりマメにお金をチャージしておかなくても、クレカのように利用できるというわけだ。しかもおまかせチャージで支払った料金に関してはTポイントが2倍になり、100円(税込)に付き1ポイントが貯まる。そしてソフトバンクのケータイ料金を「おまかせチャージ」で支払うと、ポイントが3倍になるというメリットもある。
Tポイント加盟店で、ソフトバンクカードを登録したApple Payで支払いをすると、ソフトバンクカード利用分のTポイントが貯まる。ただし、Tポイント加盟店が付与するTポイントを受け取るためには、Tカードとして利用できる「Tポイントアプリ」をiPhoneにインストールしておきたい。
Apple Payに登録したクレカは、iDまたはQUICPayのどちらかに割り当てられる。本来クレカはJCBカードならJCB加盟店、MasterCardならMasterCard加盟店で利用できるものだが、それがiDやQUICPayの加盟店に限定されるということだ。今ではiDやQUICPayの加盟店も随分多くなったのであまり不便は感じないだろうが、なぜこんな複雑なことになっているのか。
それは端末にかざす非接触の決済において、世界ではNFC(TypeA/B)という技術が標準なのに対して、日本ではソニーが開発したFeliCa(フェリカ/TypeF)という技術が主流だから。日本のリアル店舗にあるのは圧倒的にFeliCaの決済端末なので、日本にApple Payを導入するには、FeliCaを利用した支払い方法が必要となり、クレカをiDまたはQUICPayに割り当てている。
ここで改めてiDが利用できるクレカと、QUICPayが利用できるクレカについて説明しておこう。
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