「iOS 8」の第一印象(前編)--注目の新機能や改善点 - (page 3)

Jason Parker (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2014年09月30日 07時30分

キーボードの変更--コミュニケーションが容易に

 Appleはテキストや電子メールの入力の効率化を進めるために、コンテキストを認識し、ユーザーが使用している言葉遣いに適応するという極めて有望な機能をキーボードに組み込んでいる。「QuickType」と呼ばれるこの機能は16種類の言語に対応しており、キーボード上部にあるパネル内に、次に入力されそうな単語を候補として表示するようになっている(Androidを思い浮かべてほしい)。また、やり取りする相手に応じた文体を学習するため、友人とチャットする際には「hecka」(めっちゃ)とか「snoozer」(かったるい)といった単語を予測し、上司や祖母に電子メールを送信する際にはより丁寧な言葉遣いを提示してくれるようになるはずだ。

提供:Jason Parker/CNET
この新キーボードを使えば、メッセージを返信する際、それが通知によってか、あるいはチャットや電子メールによってかにかかわらず、入力時に次の単語を予測、提示してくれる。
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 この新キーボードでもまだ、Androidのようなトレーシング入力はネイティブでサポートされていない。しかし、サードパーティーのキーボードが使用できるようになった。このことは「SwiftKey」といったキーボードを使えなかった既存のiOSユーザーにとって朗報と言えるだろう。開発者がどのようなアプリを考え出してくるのかは、もう少し待ってみないと分からないが、Appleの年次開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」から少し時間が経っている点を考えると、iOS 8のリリース後しばらく経てば、サードパーティーのキーボードがApp Store上に複数登場してくるはずだ。

Spotlight検索の強化

 Appleの次期デスクトップOSである「Yosemite」と同様に、iOS 8の「Spotlight」はインターネット上のものまで検索するように強化されている。検索する対象はアプリや電子メールにとどまらず、今では映画の題名やレストランの名前の最初の数文字を入力するだけで、Spotlightがウェブ検索の結果を表示してくれる。そして映画の場合には、上映開始時間も検索してくれる。

 とは言うものの、あなたの身の回りのことに限られているわけではない。「ゴールデンゲートブリッジ」といった場所を検索すると、適切な地図とともに、より詳しい情報が書かれたWikipediaのエントリも表示される。筆者がテストした範囲では、Google検索と同じ量の結果が得られるわけではないが、たいていの場合はキーワードに関する十分な情報や、レストランへの道順、検索対象の項目やアクティビティが表示されるはずだ。

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Spotlightでレストランの名前や映画の題名を検索すると、ウェブ検索の結果を返してくれるようになった。
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