Googleと通信事業分野の複数の企業による、太平洋を横断して日米を結ぶ広帯域の海底光ケーブルの完成が近づいているようだ。これにより太平洋を横断するケーブルの容量は約20%増え、Googleはアジアに接続する独自の帯域幅を確保することになる。
事業を推進する「Unity」コンソーシアムには、Google、Bharti Airtel、Global Transit、KDDI、Pacnet、SingTelが参加しており、3億ドル規模の同プロジェクトのテストがほぼ完了した。アジアのインターネットユーザーは今後数カ月のうちに、新しい海底光ケーブルによる高速のインターネット接続を体験できるようになる。新ケーブルは太平洋間で7.68Tbps(テラビット/秒)の通信を実現する可能性を秘めている。
同プロジェクトの参加企業によると、Googleが投資した金額は明らかにされていないが、その見返りとして全容量の20%を振り分けられるという。Googleは、最大でないとしても地球上で帯域幅を最も多く必要とする組織の1つには違いなく、インターネットトラフィックに重要な役割を果たす経路の1つが需要を十分満たせるよう、2008年に同プロジェクトに投資した。
「情報への必要性を満たすことは世界的な課題となっている。アジア各国の経済が成長を続ける中で、データトラフィックおよびインターネット利用は拡大している。Googleはグローバル企業であり、地理的位置に関わりなく最高品質のユーザー体験を提供することに取り組んでいる」と、同社は米国時間3月18日付けの声明に記している。
Googleは同プロジェクトの完成を来週正式に発表すると見られる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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