インターネットや放送メディアなど、2008年度における情報通信量を計測した報告書を総務省の研究会が公表した。
総務省では、現在の情報通信メディアの状況や、インターネットによる情報流通の拡大などの動向を的確に把握できるよう、新たな情報流通量指標の枠組みについて幅広い見地から検討することを目的に、2009年1月から「情報流通インデックス研究会」を開催。
このほどまとめられた報告書では、各メディアを用いて、情報受信点まで情報が伝達される「流通情報量」と、消費者側が受信した情報の内容を意識レベルで認知する「消費情報量」を新指標として、インターネットをはじめ、電話、放送、印刷・出版物など20のメディアについて情報流通量が計測されている。
その結果、2008年度の流通情報量は約6ゼタビット、消費情報量は約300ペタビットで、それぞれ過去5年間で約1.5倍、約1.1倍となった。その内訳は、流通情報量の約98.5%、消費情報量の約77.4%を放送メディアが占めるものの、ほぼ横ばいで推移するほかのメディアに対して、インターネットの流通情報量は4年前の約7倍、2年前の1.5倍のペースで増加している。
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