総務省は、携帯電話回線を利用する事業者が携帯電話会社に支払う接続料の算定基準見直しに着手する。同省では、今回の接続料の見直しに対して2月9日まで、一般意見を募集している。
携帯電話の通話は、異なる携帯電話会社間の場合、発信側のキャリアが受信側のキャリアの回線を使用する。このため、ユーザーが支払う通話料金は、利用するキャリアのコストに加え、通話時間に応じた受信側のキャリアへの接続料が上乗せして算出されている。
しかし、現状では接続料の算定に明確な規定がなく、総務省では一定の基準を定め、携帯電話料金の透明性の強化と適正化を図る方針だ。
携帯電話接続ルールの見直しは、2001年に「電気通信事業法」が改正されて以来はじめて。接続料の算定に一定のルールが示されれば、通話料金の値下がりや、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)など回線を保有しない事業者による新規参入も期待される。
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