NTTドコモ子会社のディーツー コミュニケーションズ(D2C)は2月26日、おサイフケータイ向け情報配信サービス「トルカ」を使って、タクシーから電子広告の配信を行うマーケティング実験を開始した。タクシー無線大手の東京無線協同組合と、決済システム開発のエスアイアイ・データサービス(SDS)の協力を得て実施する。
東京無線協同組合傘下のタクシーは、2006年8月より「トルカ」を導入しており、乗客がおサイフケータイで決済する際に、各種の情報配信を行っている。D2Cでは、トルカの広告枠を開発しており、今回の実験で有用性を検証する。
まずはトルカの広告枠から、D2Cが運営するポイントサービスの情報サイト「とくする貯金箱」へ顧客を誘導し、同サイトのアクセス数などから、広告媒体としてのトルカの効果を測定する。
実験対象となる車両は、東京23区をはじめ三鷹市、武蔵野市で営業する約5500台。配信基盤にはSDSの車載機器向け電子決済システム「CREPiCO」を利用する。
今後D2Cでは順次、外部の広告主からの出稿を受け付け、集計したデータをもとに、おサイフケータイ向けのマーケティングサービスを開発するとしている。
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