NTTドコモは11月23日、FOMAの解約済みSIMカードによる誤接続・誤課金が見つかったことを明らかにした。解約済みSIMカードを入手した人間が、海外から国際ローミングによる音声通話を行い、無関係なNTTドコモの顧客が料金請求を受けた。
同社では2005年9月に異常を見つけ、調査を開始。2006年2月までに6件の誤接続・誤課金があったことを確認した。すでに被害に遭った顧客に謝罪し、誤課金分の通話料金を返還したとする。
NTTドコモでは、SIMカードの個有番号(IMUI)を、通話接続時の認証に利用している。これらの事件は、解約済みSIMカードと同じIMUIが新たに契約中の状態にあったことが原因となった。また国際ローミング契約を結ぶ海外キャリアの交換機が、一部IMUIによる認証設定をしていなかったため、誤接続・誤課金が起きたという。
同社は、当該海外キャリアに対し個別に交換機で認証を実施するよう依頼。国際会議でも注意喚起と改善依頼を行った。また所定の認証を行わない交換機から、NTTドコモ側の交換機への接続を拒否する機能を追加し、誤接続を継続して監視しているという。
なお読売新聞などが報じた、正規契約した携帯電話と同じ識別番号を持つ偽の携帯電話「クローン携帯」の可能性については、「製造は技術的に不可能との認識は従来と変わらない」として否定した。
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