ソフトバンクBBは7月14日、総務省関東総合通信局より、実験用高速電力線搬送通信設備の設置許可を取得した。14日から10月31日までの約3カ月間にわたり、同社本社内に実験設備を設置し、漏洩電界(ノイズ)強度の低減技術について実証実験を実施する。
電力線搬送通信(PLC)は、家庭やビルの電力線を通信回線として使用する通信技術。家電やパソコンなどの通信機器をコンセントにつなぐだけでインターネット通信ができ、新たな通信線の施設工事を行う必要がなく、安価な費用で接続環境を導入できる。さらに、従来の低周波帯(10kHz〜450kHz)を利用するPLCに比べ、今回の実証実験で利用する高速PLC(2MHz〜30MHz)は、光ファイバ並の高速通信が可能になるという。
高速PLCは、電力線を流れる高周波電流によって、アマチュア無線通信や短波放送に影響を与えるノイズが発生する恐れがある。ソフトバンクBBは、今回の実証実験により、電力線からの放射ノイズを低減するコイルを組み込んだ装置の低減効果と、電力線に導電性テープを被覆することによる放射ノイズの低減効果の確認を実施するとしている。
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