携帯電話会社のSprintは、Motorolaから提供されるWiMax端末や関連機器のテストを計画している。
Sprintは、自社の研究所で、WiMaxのモバイルバージョンの実験を行うことになっている。WiMax技術を使えばブロードバンドのインターネットアクセスを何マイルもの範囲に届けることが可能だが、同社ではこの実験がうまくいった場合、次に主要都市での小規模なトライアルを行うという。
MotorolaとSprintの試みは、Sprintが現在Intelと共同で開発中のWiMax携帯電話回路の開発と合致すると、Sprintの技術開発バイスプレジデント、Len Barlikは述べている。
SprintがWiMaxに対する興味を膨らませているのは、何も驚くべきことではない。米国では大手携帯電話会社の大半がWiMaxの実験を進めている。WiMaxは通常の携帯電話ではカバーするのが難しい地域へサービスを提供するための効果的な手法と考えられており、また主要な都市部では通話能力の強化に利用できるからだ。
Intelは、WiMax普及の牽引役を勤めてきており、これを長距離ブロードバンド用のWi-Fi技術として売り込んでいる。
WiMaxには大きな期待が集まっているが、しかし同技術の大規模な展開はまだ何年も先のことだ。その理由の1つは、異なるベンダーが製造した機器の互換性を保障する標準が、いまだに標準化団体の批准を待っている状態にあるためで、携帯電話会社の目から見ると、WiMaxに早くコミットしすぎると、将来のWiMaxネットワークとは互換性のない標準に賭けることになってしまいかねない。
Barlikによると、Sprintでは少なくとも今年末か来年初めに標準が決定するまでは、WiMaxの本格展開は考えていないという。「この実験は本番の展開のための練習といった意味合いのほうが大きい」と同氏は付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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