Jayson Jepsonが携帯電話でロンドンに電話をかけるのに、1分当たり29セントかかる。これが1分当たり2セントだったら素晴らしいと思わないだろうかと、Mint Telecomの創業者は大げさに語りかける。
VoIPソフトウェアの携帯電話向けバージョンを販売するMintのような企業のおかげで、こうした話が現実のものになりつつある。VoIPソフトウェアを利用するとインターネット上で通話することができ、その料金は従来の家庭/オフィス用電話回線を用いるより安い。
Mintは2週間前に1カ月当たり7ドルの携帯電話サービスを提供開始した。固定電話の世界は、Skype、Vonage、IP DrumなどのVoIPサービスプロバイダの登場により、大きく様変わりした。そして今、これと同じことが携帯電話の世界でも起きようとしている。これは、第三世代携帯電話ネットワークやWi-Fi無線回線など、固定回線ブロードバンドに匹敵するくらい高速な回線が携帯電話の世界にも登場したおかげである。
VoIPでは、通話データが電子メールやインスタントメッセージのようにインターネット上を流れる。VoIPを実現しようと思ったら、インターネットに高速接続できる環境を確保する必要がある。通信速度が低かったり、接続が頻繁に切断されたり、あるいは信号の劣化が激しかったりするようでは、音声通話サービスが成り立たないからだ。
消費者はもちろん、携帯電話のVoIPサービスにかかるコストと、固定電話のVoIPサービスにかかるコストについてよく考えてみる必要がある。しかも、消費者は携帯電話を利用するために、サービスの基本料金を既に支払っている。それなのに、同じ端末で通話するために、Mintのような会社に改めて基本料や通話料を支払わなければならない。
Jepsonは、それでも携帯電話のVoIPサービスについて、利用する価値があると述べる。同氏はCNET News.comに宛てた電子メールに、「同じことが固定回線のVoIPサービスについても言える。消費者はみな、たった数セントを節約するために、基本料金20〜40ドルを支払い、そのうえ、月24ドル95セントの市内通話かけ放題サービスに申し込んでいるではないか」と書いている。
携帯電話用VoIPソフトウェアを販売しているのは、ノルウェーのIP Drumなどのような新興企業だ。IP Drumが開発するのは、世界で最も人気の高いIP電話サービスプロバイダSkypeのサービスを携帯電話で使えるようにする製品だ。
しかし、VoIP最大手のSkypeとVonageの両社も、携帯電話用ソフトウェアを開発する意向を示している。
Skypeの広報担当Kelly Larabeeは、「これは、われわれが力を入れている分野の1つだ」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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