鷹山は、11月30日づけでアステル東京の一部のサービスを終了すると発表した。終了となるのは、自社提供エリア外のアステル端末との通話を可能にする「アステルコール」。これにともない、留守番電話サービスやメール機能などの付加サービスも停止する。
アステルグループでは、2003年末のアステル九州のサービス終了を皮切りに、グループ各社からサービス終了や新規申込み打ち切り等の発表が相次いでいた。8月25日には関西地域でサービスを行っていたケイ・オプティコムでもサービス終了が発表され、サービス提供エリアの縮小は深刻だった。こうした状況下で、サービス関連設備の維持が困難だとして、同社はサービスの縮小を打ち出した。
同社の提供エリアである東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・群馬県・栃木県・山梨県・静岡県富士川以東での通話は可能だが、それ以外の地域での通話は不可能になる。また、留守番電話サービス、64kbps高速データ伝送サービス、一部を除くMOZiOサービスとドットiサービスなどの付加サービスについても同日をもって終了。留守番電話サービスについては、先立って8月31日づけで新規受付を停止した。
同社はDDIポケットと業務提携をしており、今後契約者にはDDIポケットのネットワークを利用したローミングサービスが提供される。これにより、契約者は音声通話およびPIAFS通信を全国エリアで利用できるようになる予定だ。ただし、現時点でサービス開始時期は発表されていない。さらに、同ローミングサービスに移行するユーザーは、ローミングサービス用の電話番号に変更する必要があるほか、ローミングサービスを利用する場合もメールなどの付加サービスは利用することができない。
サービス提供エリアが縮小し、ローミングサービスを利用するには電話番号の変更が必要となれば、今後さらなるユーザー離れは避けられそうにない。この点について鷹山では、「(ユーザーが激減した場合も)できる限り既存の顧客にサービスを提供していきたい」としている。
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