TOKAIとソフトバンクが事業提携、携帯電話やネットワークインフラで協業へ

 TOKAIビック東海のTOKAIグループとソフトバンクBBボーダフォン日本テレコムのソフトバンクグループは8月3日、移動体通信事業を含む戦略的事業提携について、共同で検討を進めていくことに合意したと発表した。今後、移動体通信事業、ネットワーク、コンシューマブロードバンド事業で協業していく計画だ。

 移動体通信事業における提携では、2006年11月に開始される予定のモバイルナンバーポータビリティ(MNP)を契機に、TOKAIグループがボーダフォンの携帯電話サービス取り扱いの開始を検討する。また、TOKAIグループがボーダフォンの移動体通信ネットワークを利用したMVNO(仮想移動体通信事業者)方式での協業について検討する。

 ネットワークの相互補完では、TOKAIグループが所有する北関東から大阪までの自社の光ファイバー伝送路を、すでにソフトバンクグループに対して広帯域専用線サービスや光ファイバー賃貸サービスの提供を行っているが、今回の戦略的事業提携の検討に関する合意により、TOKAIグループが2007年3月の完成を目指し建設を進めている「中央ルート」などをソフトバンクグループに提供することを検討していく。

 またTOKAIグループは、自社でネットワークを所有していない北関東以東、大阪以西のソフトバンクグループのネットワークを利用してサービスの拡大を検討する。さらに、個人向けブロードバンド事業のインフラ構築およびコンテンツサービスについても協業することを検討していく。TOKAIグループは、これらの協業により、ユーザーの利用拡大、利便性の向上を目指すとしている。

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