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パナソニックモバイル担当者が明かす、端末開発の苦しい胸の内

2003/08/29 13:59
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 8月28日、都内で開催されたモバイルコンテンツ開発者向けのイベント「MCF Mobile Conference 2003 (mobidec2003)」において、パナソニック モバイルコミュニケーションズ モバイルターミナル事業部コンテンツ開発推進グループ グループマネージャーの岸田真一氏が講演した。

 「我々はOEMベンダーで、この世界ではキャリアが"天皇陛下"ですから、正直に言ってできる話とできない話がある」と前置きして始まった講演は、技術の高度化が進む端末の開発苦労をうかがわせるものとなった。

 岸田氏はまず国内の携帯端末の状況について説明。「国内ではカラー化、カメラ付きが当たり前になっている。カラー化はすでにほぼ100%となっており、カメラについても使う、使わないは別として、再来年には全ての端末に搭載されるのではないか」(岸本氏)。カメラ付き端末が広まっていることついて岸田氏は「メーカーとしてはコストになるので苦しいが、日本のマーケットの特性として必ず(カメラが)ついていないとダメということになるだろう」と苦しい胸の内を明かした。

パナソニック モバイルコミュニケーションズ モバイルターミナル事業部コンテンツ開発推進グループ グループマネージャーの岸田真一氏

 また、現在第2世代(2G)携帯電話と第3世代(3G)が共存していること、3Gの中にはW-CDMAとCDMA2000 1xの2つの方式が存在していることを挙げ、「実は端末メーカーとしては結構今大変な状況だ」と話す。今後も新たな高速化技術の登場が予想され、それぞれの技術に合わせて異なる商品を作る必要があることから、「我が社の開発現場はいっぱいいっぱいだ」と現場の状況を訴えた。

 「某企業のCMで『最近の携帯はなんかもう必死でしょ』というのがあるが、シャレではなく本当に必死な状態だ」(岸田氏)

 岸田氏はNTTドコモの505iシリーズの中でパナソニックの製品の販売が最後になったことについても触れ、「国内では、我々はドコモを追いかけて製品を作っている。高度化に伴って開発期間やコストの問題が非常に大変になっており、ドコモが次々と新しく提供するサービスにいかに乗り遅れずについていくか、という苦痛がある」と語る。

携帯とネット家電の連携は商売になりにくい

ファンクションキーを回転させて操作する「ロールナビキー」

 新しいサービスや端末についてはほとんど明らかにされなかったが、社内では様々なアイデアが検討されているという。例えば端末の操作性を上げるために検討されているのが、ファンクションキーを回転させて操作する「ロールナビキー」だ。電話帳のスクロールやカメラのズームなどに使えるのではないかと話した。

 また、松下電器グループの戦略として、携帯電話とネット家電を連携させる話も検討されているという。ただし、「技術的には可能だが、なかなか商売にはなりにくい」(岸田氏)。それでも岸田氏によると「マーケットの5%くらいは圧倒的にこういうものを使う人がいる」とのことだ。

 最後に岸田氏は「パナソニックモバイルではコンテンツを持っていない。この世界は自社だけではやっていけない。国内ではキャリアが取りまとめを行うが、それだけでは間に合わないと感じている」と話し、コンテンツプロバイダとの協力を積極的に進める姿勢を強調して講演を締めくくった。

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