UPDATE Googleは米国時間10月14日、アナリストらの予測を上回る第3四半期(9月30日締め)の売上高および利益を発表し、さらに保有現金を増加させた。
Googleの第3四半期の売上高は、同社がパートナーに支払ったトラフィック獲得コスト(TAC)を除いて54億8000万ドルで、Yahoo Financeの調査によるアナリストらの予測であった52億5000万ドルを上回った。総売上高は、Googleのウェブサイトネットワーク全体におけるペイドクリック数が16%増加したことに支えられ、前年同期比23%増の72億9000万ドルであった。
純利益は21億7000万ドルで、前年同期の16億4000万ドルから32%増加した。一部の一時的な経費とストックオプション報酬費用を除いた1株あたり利益は、アナリストらの予測6.67ドルに対し、7.64ドルであった。
AdWords広告を利用するGoogle所有のサイトとAdSense広告を利用するGoogleネットワークサイトによる売上高は、前年同期比22%増となった。Googleが所有するサイトは売上高の67%を占め、パートナーサイトは30%であった。
Googleは、検索広告に関連しない指標について、これまでは公表していなかった詳細をいくつか明らかにした。製品管理担当シニアバイスプレジデントを務めるJonathan Rosenberg氏は、決算報告の電話会議で金融アナリストらに対し、Googleが3つのマイルストーンを達成したと述べ、ディスプレイ広告からの年間売上高が25億ドル、そして、携帯端末による年間売上高が10億ドルにこのままのペースで行くと達する見込みであること、さらに、1週間あたりYouTube動画20億ビューから収益を上げていることを明らかにした。
ディスプレイ広告は、Googleの長年にわたるターゲットで、テキスト検索広告に多額を投入する企業や政府機関に対し、ディスプレイ広告ブローカーとしてGoogleも利用するようにと働きかけてきた。また、YouTubeの収益力向上にも長い間取り組んできた。Googleはいまだに、YouTubeに収益性があるか否かを明言することを避けており、おそらくそれは、収益性がないことを示唆していると思われる。
Googleは現在、多額の現金を手元に保有している。同社が保有する現金、現金同等物、有価証券は、334億ドルにものぼる。同社は第3四半期に、1500人の従業員を新規に雇用し、第3四半期末時点の総従業員数は2万3331人になった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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