ユーザーが友人に自分の居場所や行動を知らせることのできるオンラインチェックインサービスのHot Potatoは米国時間8月20日、同社がソーシャルネットワーク大手のFacebookに買収されたことを発表した。
数週間話題に上っていたこの買収は、莫大な人気を誇る自社サービスのロケーションベース機能の強化に向けたFacebookの取り組みにおける最新の進展である。
Facebookは18日、「Places」というサービスを公開している。Placesは、Facebookアカウント所有者が自分の現在地を友人に公開したり、Foursquareなどのチェックインサイトのユーザーがロケーション情報を、これらのサイトとFacebookに同時に投稿したりできる機能である。
Hot Potatoは発表において、買収の金銭的な詳細については明らかにしていない。これより前にFacebookとFoursquareが買収に関する話し合いをしていたときには(結局買収には至らなかった)、買収金額はおよそ1億2000万ドル〜1億4000万ドルとうわさされていた。Hot Potato買収にもその金額が当てはまるかどうかについては現在のところ誰にもわからない。
Hot Potatoは、同サービスの新規登録はもう受け付けていない。Hot Potatoに登録した情報を何らかの形で保存したいと考える現行ユーザー向けにはダウンロード期間を設定する予定という。また同社は、約1カ月のうちにサービスを終了し、すべてのユーザーデータを削除すると述べ、Facebookに自動的には移行しないとしている。
ロケーションベースのチェックインサービスは、ここしばらく話題となっている。パイオニア的存在であるFoursquareの初期モデルに新しい特徴を加えたHot Potatoのようなサービスが複数登場し、友人同士が近所の情報、人気スポット、口コミ情報を交換できるようになっている。そのようなサービスの1つであるGetGlueは、今読んでいる本、鑑賞している映画、聴いている音楽に関するユーザーからのレポートを募集する。GetGlueは2010年7月、HBOとの提携を発表した。HBOを視聴するユーザーは、自分のデバイスで「ステッカー」を収集することができ、それに応じて特典を受けるというものである(Foursquareのよく似た「バッジ」プログラムをモデルにしていると思われる)。Foursquareでは、ユーザーは訪問の頻度や友人への宣伝の頻度に応じて割り引きを受けることができると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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