Microsoftとデンソーは7月8日、両社製品ラインの開発力強化を目的とする特許クロスライセンス契約を締結した。両者が保有する特許を現在から将来にわたって、相互に自社製品で利用することが可能になる。
本契約にあたり、デンソーはMicrosoftに対価を支払うが、金額等は非公開となっている。
デンソーは国内大手の自動車部品サプライヤー。世界の主要自動車メーカーに自動車技術、システム、製品を提供している。Microsoftはこれまでも、アルパインやパイオニア、TomTomなど、個人用ナビゲーションデバイスメーカーとの間で特許契約を締結してきたが、本契約もこれに基づくものとなる。
MicrosoftのIntellectual Property&Licensing担当ゼネラルマネージャー、David Kaefer氏は、「Microsoftは、FordのSYNC、起亜(Kia)自動車のUVO、そしてフィアットのBlue&Meといった製品に利用されている自動車用娯楽情報ソフトウェアに投資を続けて います。当社はその過程で、一連の価値ある特許をこの分野において取得してきました。デンソーならびにMicrosoftの両社は、今回のような特許クロスライセンスを締結したことで、それぞれのお客様が求める最先端技術を提供することが可能となります」とコメントしている。
Microsoftは、IPライセンスプログラムを2003年12月に開始して以来、600件以上のライセンス契約を締結してきた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」