ネットレイティングスは6月30日、ニールセン・オンラインが、同社の中国、韓国、インド、オーストラリアのオフィスと合同で開催した、オンライン会議の結果について発表した。
会議では、「アジアパシフィックにおけるソーシャルメディアのトレンド」をテーマに、アジアパシフィック地域におけるソーシャルメディアに利用傾向が議論された。
まず、アジアパシフィック全体において、ネット上の製品レビューが、友人や家族からの口コミの次に信頼のおける購買参考情報であるという調査結果が明らかになった。特に、家電製品の購買においては、ネット上での製品レビューは重要視されている。
各国ごとの利用傾向は次のとおりとなった。まず日本では、ブログの利用が非常に多く、企業もブログによる製品プロモーションを展開している。また、Twitterは前年比1900%という勢いでユーザー数を増やし続けており、企業もPRに活用する傾向にある。
中国のソーシャルメディア市場は、まだ十分に収益を得られる構造にはなっておらず、最も多く利用されているソーシャルメディアは「掲示板」だという。ネット上で共有されるのはネガティブな情報が多い傾向にあり、その度合いはアジアパシフィックで最も強いという。
インドでは、ソーシャルメディアの中でも映画産業やその他娯楽関連のフォーラムが最も利用されている。また、Twitterのユーザーは2009年から急増しており、セレブリティが記者会見のように使用する傾向にある。家電製品の購買においては、ネット上での製品レビューを特に重要視しているという。
韓国においては、ネットユーザーの95%が月に1度はポータルサイト「Naver」に訪れており、国内ソーシャルメディアの50%以上をNaverが創出しているのだそうだ。ポータルサイトのコミュニティが消費者に対して非常に影響力を持っており、それに次いで、デジタルカメラや携帯電話のレビューサイトの影響力が高い。Twitterのユーザー数も、日本と同様に増加している。
オーストラリアでは、掲示板の社会的影響力が強いと考えられており、ブログは重要視されていない。しかしソーシャルメディアに接する平均時間は世界的に長く、月に7時間以上となっている。最も関心の高いコミュニティは育児に関するものであるという。
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