使用済み携帯電話を約57万台回収--総務省の「たんすケータイあつめタイ」

 経済産業省は2009年11月末から2010年2月末にかけて実施した、使用済み携帯電話の回収事業「たんすケータイあつめタイ」の結果を発表した。

 期間中に回収された端末は56万9464台。回収された携帯電話に含まれる金属量は推計で金22kg、銀79kg、銅5690kg。希少金属のパラジウムも2kgにのぼった。

 経産省では、回収された希少金属で得られる収入は1台あたり138円と試算。これに対し、回収や処理にかかるコストは1台あたり661.7円になる。ただし、コストの85%は事業運営費や懸賞用のインセンティブにあたり、この経費分を除いた場合の回収や処理費用は1台あたり101.7円と、1台あたり36.3円の金属売却益が得られる計算になるとしている。

 また、今回の実証事業を1年間継続して実施した場合、損益分岐点を上回る回収台数は約1085万台と試算。この台数を確保するために必要な協力店舗数は9836店で、現行の1万3000店舗の8割弱であり、経産省は同事業は継続の可能性があると結論づけている。

 たんすケータイあつめタイには、携帯電話販売店や家電量販店など1886店が協力。ユーザーには懸賞の応募権といったインセンティブを付与して回収した。

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