Melinda Gates氏はテクノロジ分野の女性だ。デューク大学でコンピュータサイエンスの学士号を取得し、Microsoftで働いた経験を持つ。
したがって、世界で最も有名な慈善家の1人であるGates氏が関心を持っている新しい問題は、極めて妥当なものである。具体的には、テクノロジ分野の女性の問題だ。
Gates氏は、女性に焦点を当てた新しいイニシアチブを立ち上げることを明かした。これはBill & Melinda Gates Foundationとは別のイニシアチブになる予定だ。この新たな取り組みの詳細は依然として不明である。
Gatesは米国時間9月28日に掲載されたBackchannelとのインタビューで、「今はいろいろなことを学んでいる段階。具体的にどのような投資を行うかを判断するのは、その後だ」と述べた。
同氏は研究への興味を表明し、例として、女性が以前ほどテクノロジに関心を持たなくなった正確な時期と経緯の調査を挙げた。
80年代にはコンピュータサイエンスを専攻する学生の37%が女性だったのに、最近ではその割合が18%近くまで下がっている。コンピュータ業界とゲーム業界がマーケティング戦略も含めて、男性を重視する傾向を強めたため、若い女性の関心が低下した、とする説もある。
Gates氏が懸念するもう1つの分野は、コンピュータサイエンスの教育やキャリアの過程でステップアップとともに女性の比率が下がっていくことを示す、「leaky pipeline」(水漏れパイプ)だ。例えば、18歳の男性向けに開設された大学レベルのコンピュータサイエンス入門講座は、女性の参加をあまり促さないかもしれない。
問題があることを明らかにする最高の方法はデータだということもあり、主にデータを探すつもりだ、とGates氏は述べた。同氏によると、女性の問題に関して言えば、Gates氏のような人物が政府や企業の意思決定者に提示できるデータの入手に積極的にお金を使う利害関係者は比較的少ないという。
Gates氏は家族休暇にも言及し、米国が有給出産休暇を提供しない世界で最後の国の1つであることに触れた。男性と女性の両方を対象とする休暇に関して、Gates氏は「水面下」で既にさまざまな投資を行っていることを明かした。
Gates氏はこのような問題について、これまでも率直に発言してきた。2週間前には、貧困と性差別についてCNNMoneyに語った。さらに、女性が教育や健康、政治などで直面するさまざまな問題がデータに反映されていないことにも言及した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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