Googleは米国時間9月10日、Lift Labsの買収を発表した。Lift Labsは、パーキンソン病や本態性振戦を患う患者が食事しやすいように設計された特殊なスプーンを開発したバイオテクノロジ企業である。買収の金銭的条件は公表されていない。
Lift Labsのチームは、Google Xに加わる予定だ。Google Xは、Googleにおいて「ムーンショット」と呼ばれる、同社の最も野心的なプロジェクトに取り組む部署で、自律走行車やWi-Fi気球などを扱っている。Lift LabsはGoogle XのLife Sciences部門に加わる予定。
「Liftware」というLift Labsの製品は、振動によって震えを安定化させ、患者がスプーンを取り上げて口に運ぶ際の手の震えを抑える。同社は、カリフォルニア州マウンテンビューにあるGoogleのチームに加わった後も、同製品の開発と販売を継続する予定だ。
The New York Timesが指摘しているように、神経変性疾患に対する取り組みには、Googleの共同創設者で、長い年月にわたってGoogle Xプロジェクトに従事しているSergey Brin氏の個人的な意向が反映されているのかもしれない。Brin氏の母親はパーキンソン病を患っており、同氏自身も同疾患を患う確率の高い遺伝子変異を持つと述べていたことがある。
Googleの広報担当者は、Lift Labsの「震えキャンセリング」技術は「多くの人々の生活の質を向上させる」可能性を秘めていると述べた。同社はまた、神経変性疾患に対する「理解と管理」を利用する新しい方法を模索しているとも述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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