オレンジのソーシャル会社で数日前から大規模なリストラがはじまっている――はてなが運営する匿名ブログサービス「はてな匿名ダイアリー」に“怪文書”とでも言うべき内容が投稿されたのは10月23日の早朝のこと。現在この投稿は削除されているが、投稿によれば、突然の席替えを実施してリストラ対象者を執務室から追い出し、コールセンターに配属するとのことでネット環境のない部屋に移動させ、他部署社員との接触を禁止しているという。以下がその投稿内容だ。
■オレンジなソーシャル会社の大規模リストラ
数日前から大規模なリストラがはじまっている。
グリーのときはニュースとして盛り上がったのけれど、とても静かなリストラの幕開け。
午前中に突然の席替えを行い、対象者を執務室から追い出しす。
そして、コールセンターみたいなところへ配属。
PCを回収してネットの繋がらない部屋へ移動させ、よくわからない作業を延々と。
ちなみに同部署以外の社員との接触は以後禁止。
配属後は、退職を希望するまでそこで働くことになるそうだ。
また、この投稿に続く形で、「釣り(編集部注:騙す目的での投稿)ではありません、うそみたいですが本当に本当なんです」と、同じ会社の現状を紹介するような投稿もなされている。
オレンジ色がイメージカラーになっているソーシャルな会社といえば、IT業界の人間であればまず思い浮かぶのがSNS「mixi」運営のミクシィだ。同社はコーポレートカラーにオレンジを採用している。
そんなミクシィだが、8月に発表した2014年3月期第1四半期決算で上場来初の赤字決算となり、コスト構造を見直すとしていた。また最近ではLINEからマッチングサービスの「YYC」や結婚支援事業の「youbride」など複数の事業を買収したり、「街コン」イベントを運営するコンフィアンザを買収したりするなど、事業買収による売上の拡大や事業構造の転換を進めている。
見直しを進める真っただ中で起こったこの怪文書騒動。実は怪文書が投稿されるのと前後して、業界関係者の一部でも、ミクシィの人事に関するうわさが流れはじめたのだ。
複数人の関係者による証言を合わせるとこうなる。ミクシィではまず、派遣社員や業務委託については、契約期間終了に伴って期間の延長などをストップ。そしてその穴を埋めるため、複数部署の正社員約30人をカスタマーセンターに異動させることにしたという。
ここまでを聞く限りはコスト削減施策としてはよくある話と言ってもいい。最近ではグリーが200人の希望退職者を募集していることが話題になった。だが関係者らは、今回の“人事異動”の強引な手法を批判する。
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