サンフランシスコ発--OracleとGoogleの間で争われていた裁判において、著作権侵害の問題に対して陪審員らが米国時間5月7日午前に下した審判は、やや意見が分かれる点がありつつも、ほぼOracleに有利なものだった。
Oracleが2010年にSunから取得したJavaプログラミング言語の権利をGoogleのモバイルプラットフォーム「Android」が侵害していたかどうかを判断するために、William Alsup判事が提示した4件の質問事項のほとんどすべてに対し、陪審員らは全員一致の回答に達した。陪審員らは5人の男性と7人の女性で構成された。
最も重要な質問はおそらく1つ目の「Oracleは、著作物の全体的な構造や並び、構成がGoogleに侵害されたことを証明できたか」というものである。これに対し、陪審員らは「イエス」と回答した。
しかし、Googleはフェアユース(公正な利用)を証明したかという1つ目の質問の後半部分に対し、陪審員らの意見は分かれた。そのため、Google側の弁護士であるRobert Van Nest氏は過去の判例を挙げ、今回の裁判の著作権に関する審判の無効を求める動きに出た。
Googleは8日と10日に審判の無効を求めた反論を行う予定である。Googleがフェアユースを証明したかどうかという議論は、損害賠償額を決定する前に解決する必要がある。さらに判事は、陪審員らの助言を基に、APIが著作権保護対象であるかどうかを検討する必要もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」