グリーは3月30日、SNS「GREE」の利用規約で禁止しているリアル・マネー・トレード(RMT)行為の是正を目的に、RMT専門事業者などに対して、GREEに関連した出品の停止と削除を書面で要請したと発表した。RMTとは、サービスの一部の利用権を現金や財物などと交換取引すること。
グリーではこれまで、RMT行為が発見された場合には、RMT専門事業者などに削除要請を含めた措置を実施してきたが、3月12日に設立した「利用環境向上委員会」で検討を進めた結果、これをさらに徹底するにいたったとしている。
同社は、3月29日に合計17のRMT専門事業者に対して、GREEを通じて提供されるゲーム上のキャラクター、アイテム、カード、仮想通貨などの一切の販売を停止するとともに、関連するデータをサイト上およびサーバから完全に削除するよう、書面などで要求したという。
2月にグリーが提供するソーシャルゲーム「探検ドリランド」で、ゲーム内アイテム(カード)を不正に複製できるバグが発見され、レアカードが「Yahoo!オークション」などに大量出品された。これを受け、グリーでは3月16日にRMT関連行為に対する有人でのチェック体制を導入。RMT行為を発見した場合は、違反ユーザーへの警告やアカウント停止などの措置を実施するとしていた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」