ソーシャルネットワーク大手Facebookが、競合他社による訴訟に対する自社の防衛力強化を目的として、IBMから750件の特許を取得したという。
Bloombergは匿名の情報筋の話として、Facebookが「ソフトウェアとネットワーキング」技術に関連する一連の特許を譲り受けることで、両社の契約が成立したと報じている。
IBMの広報担当者は報道について、コメントすることも認めることもしなかった。Facebookの広報担当は契約の事実を認めたが、取得した特許の数や詳細については言及を避けている。
Facebookは先週、Yahooから特許侵害で提訴されたばかりである。この訴訟においてYahooは、同社が保有する、特にカスタマイズと広告に関連する特許技術をFacebookが不正に使用していると主張している。
この訴訟の直前には、Facebookは2012年2月、新規株式公開(IPO)に向けたS-1申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出している。これによって、同社の財務情報だけでなく、同社のトラフィック、ユーザーベース、将来のリスク、知的財産(IP)に関する情報が世界に初めて公開された。
購入したと報じられている750件の特許の内訳としては、56件が取得済みで、503件が米特許商標庁に出願中のものであるとBloombergは述べている。
IBMは長年にわたって、米国最大の特許取得件数を誇っている。IFI Claims Patent Servicesの1月の発表によると、IBMが2011年に取得した特許は6180件で、その数は2010年から約5%増加しており、サムスン、キヤノン、パナソニックといった他社を大きく引き離しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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